ピッキングという言葉をテレビや週刊誌などでみかけたことがある人は多いと思います。
20年ほど前から日本でも話題になっています。
そのころ、日本の家庭で浸透していたのはディスクシリンダーと呼ばれるタイプの鍵でした。縦型の鍵穴で「く」の字のような形をしているものです。
このタイプの鍵が窃盗団から狙われてピッキング犯罪が横行していた時代があったのです。
そのころからピッキングという言葉がよくきかれるようになりました。
そういうわけですから私たちにとってピッキングという言葉にはマイナスのイメージがあります。しかし、必ずしもピッキングが犯罪というわけではありません。
鍵屋さんがお客さんから依頼されて鍵を開けるときにもピッキングという技術が使われます。
ピッキングとは本来の鍵を使わず、鍵を壊すことなく開けることをいいます。
特殊な道具と技術や知識さえあれば開けることができます。
テレビ番組などでこの技術が紹介されたことによって興味を持つ人も増え、悪いことを考える人は不正な手段を使ってこの道具を入手し、マンションなどを荒らしたりもしているようです。
また、道具も自分でつくろうと思ったら作れてしまうようです。インターネットのおかげでそのような知識を誰でも手に入れることができるようになってしまったというのも元凶のひとつとして考えられます。
もちろん、鍵も日々進化していますからそのようなピッキング技術では開けられなくなっている鍵が多いのも事実です。